仏像の「かたち」はいかに育まれたか——寺院ごとに学ぶ日本の仏像[飛鳥〜奈良時代]
開講期間: 2026年7月1日 〜 2026年9月23日
隔週水曜日19:00~20:30
難易度: 入門〜中級※ 難易度についてはこちらを参照ください。
受講者募集中
事前募集期間2026年6月24日 21:00 まで
授業回数7 回
受講料14,400 円
現在の申込数5名(最低開講人数: 3)
※ 事前募集期間中にお申し込み数が最低開講人数に達しなかった場合は不開講となります。
内容紹介
日本各地の寺院では、古くは7世紀までさかのぼる仏像が今でも拝まれており、私たちは実際にこれらの像を訪れることができます。像にとってはいわば「あるべき場」である礼拝の場でこれだけの数の古像を拝観できるのは世界的にも稀有なことです。
これらの像は、かたちの美しさや技術の素晴らしさ、聖性など、鑑賞対象としての魅力をもたらす要素をそなえています。同時に、宗教上の礼拝対象である仏像は、各時代の人々の切実な求めに応じて作られており、当時の社会・文化の縮図でもあります。この、造形的な魅力、聖性、そして時代が求めるものとの交錯によって生じる、いわば宗教美術であるが故の「かたちの必然性」が実は、私たちが仏像から感じる魅力に大きく寄与しているのではないでしょうか。
また、アジアの東端にある日本の仏像には、インドから中国・朝鮮半島まで、西の大陸を横断する過程で通過してきた地域の要素が凝縮されています。そうした諸外国から取り込んだ影響の上に、日本の歴史風土の中で醸成された独自の造形感覚が加わったハイブリッドな性質もまた、日本の仏像の大きな魅力です。
したがって、日本の寺院に残る一体の仏像を深く知るには実は、かたち、技術、仏教の理解に基づいた図像学的な意味に加えて寺院史、社会史、文化史、国際情勢史なども踏まえて、多角的に考える必要があります。そうすることで、日本の仏像ならではの素晴らしさを、より実感していただけるようになればと願っています。
この講座では、私たちが実際に拝観できる日本の寺院の仏像(彫刻、絵画ともに)を、文化史的・社会史的な側面も含めて総合的に理解することを目指して、様々な角度から考察します。
そのために、受講生の皆さんが講座でとりあげた寺院を実際に訪れることを念頭に置きながら、日本の各時代を代表する仏像を時代順に、基本的には寺院ごとに紹介してゆきます。複数の講座をまたぎ、最終的には鎌倉時代くらいまで進めて行く予定ですが、今期は次のような順序と内容で授業を進めます。
日本における仏教美術研究の水準や、仏教美術に対する社会の関心は、世界的に見てかなり高いと言えますが、第1回目の授業では、その背景を理解するために、明治時代における文化政策の一貫として、日本で仏教美術史という分野が成立した経緯についてご紹介します。次に、第2回目以降には、飛鳥時代から奈良時代初期の仏像について、法隆寺、薬師寺、東大寺といった寺院を中心に取り上げて行きます。
授業では、像の成立に関する概説的な内容だけでなく、関連する同時代の資料があれば古文書や銘文の原文を読み、また日本の仏像に影響を与えた大陸の動向についても、可能な限りさかのぼりながら紹介します。
授業を通して、実際の像を目の当たりにした際に、かたちの素晴らしさだけでなく、像が生まれた必然性の背後にある豊かな世界を知るからこその感動を、味わっていただけるようになればと願っています。
飛鳥時代から奈良時代にまたがる今期の見どころの一つは、朝鮮半島と中国の影響がその時々の大陸の情勢に左右されながら日本へ流れ込み、複雑に絡み合いながら日本独自のかたちを醸成してゆく様子が仏像から、手にとるように伝わることです。仏像を通して、国際関係や社会情勢までもを読み取っていくことの面白さを体感していただけることを、願っています。
※受講者はアーカイブ(録画)の視聴が可能です。リアルタイムで授業に参加できない場合も見逃しなく受講できます。
※途中参加の場合も、全授業のアーカイブ動画をご覧いただけます。
※アーカイブ動画は、講座の受付終了から1年間視聴可能です。
★別講座「仏像の種類とかたちを知る」の受講について
この講座の中では、例えば如来、菩薩、天部など、仏教で信仰される様々な尊種に言及します。これらのかたちを理解するには、それぞれの尊種が仏教の中ではたす役割や立ち位置を理解することも重要になります。講座の中でも必要に応じて説明はしますが、寺院の事例ごとに説明をしていると、全体像が見えにくくなる面もあります。そこで、本講座に先立って、仏教に登場する尊種の基本的な分類やかたち、成り立ちについて全般的に説明する2回構成の補足的な講座「仏像の種類とかたちを知る」を開催します。この講座は本講座や、「仏像の「かたち」はいかに生まれたか——インドと中国の初期仏教美術を知る」の前提講座として事前に開講します。受講は必須ではありませんが、あらかじめ受けていただくことで、基本用語が身につき、特に寺院の堂内の尊像構成に関する理解が深まるはずですので、おすすめいたします。
仏像の種類とかたちを知る——仏教美術を深く味わうための必須知識
https://disseminer.jp/courses/107
★関連講座★
仏像の「かたち」はいかに生まれたか——インドと中国の初期仏教美術を知るhttps://disseminer.jp/courses/109
※2026年7月1日21時までに「仏像の「かたち」はいかに生まれたか——インドと中国の初期仏教美術を知る」「仏像の「かたち」はいかに育まれたか——寺院ごとに学ぶ日本の仏像[飛鳥〜奈良時代]」の2講座をお申し込みいただいた方には、2,000円のキャッシュバックを行います。この機会に是非とも合わせての受講をご検討ください。
また、本講座は以前に開講されました「仏像の「かたち」はいかに育まれたか——仏教美術史入門日本編1」と一部内容が重複しております。以前の講座を受講された方が本講座を受講する場合4,000円キャッシュバックいたします。是非ご受講をご検討ください。
◆受講の流れ◆
1. お申し込み↓
2. 開講&受講の決定
↓
3. リアルタイムで授業に参加/アーカイブを見る/クラスルームから資料にアクセス
◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、クラスルーム(下記)、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。また、各授業日の2日または3日前にリマインダーメールをお送りいたします。
◦講師とのやりとりや資料の配付、講座に関する運営からのお知らせ等は、Google社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から行います。クラスルームにつきましては、受講決定時に別途招待メールが届きますので、そちらからご参加ください。
◦クラスルームの使い方についてはこちらをご覧ください。
◦アーカイブはマイページ内「受講状況」からご覧いただけるほか、本ページ下部の「授業スケジュール」およびクラスルームからもご覧いただけます。
◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。

授業予定
明治期の日本と仏教美術史の成り立ち
第2回 2026年7月15日(水)19:00〜20:30
法隆寺の美術1(止利式仏像とその源流)
第3回 2026年7月29日(水)19:00〜20:30
法隆寺の美術2(金堂の諸像と木彫像)
第4回 2026年8月12日(水)19:00〜20:30
法隆寺の美術3(金堂壁画、塔本塑造など)
第5回 2026年8月26日(水)19:00〜20:30
白鳳時代の美術・薬師寺の美術
第6回 2026年9月9日(水)19:00〜20:30
東大寺の美術1
第7回 2026年9月23日(水)19:00〜20:30
東大寺の美術2
※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
こんな人におすすめ
旅行や歴史がお好きな方
仏像は好きだけれども見方がいまいち分からないという方
日本とアジアの歴史に興味があり、文化遺産の「かたち」を通して理解を深めたいという方
講師情報

授業スケジュール
次回開催
2026年7月1日 19:00 〜 20:30
第1回 明治期の日本と仏教美術史の成り立ち
参加可能人数: 無制限2026年7月15日 19:00 〜 20:30
第2回 法隆寺の美術1(止利式仏像とその源流)
2026年7月29日 19:00 〜 20:30
第3回 法隆寺の美術2(金堂の諸像と木彫像)
2026年8月12日 19:00 〜 20:30
第4回 法隆寺の美術3(金堂壁画、塔本塑造など)
2026年8月26日 19:00 〜 20:30
第5回 白鳳時代の美術・薬師寺の美術
2026年9月9日 19:00 〜 20:30
第6回 東大寺の美術1
2026年9月23日 19:00 〜 20:30
第7回 東大寺の美術2
仏像の「かたち」はいかに育まれたか——寺院ごとに学ぶ日本の仏像[飛鳥〜奈良時代]
受講を申し込む