仏像の「かたち」はいかに生まれたか——インドと中国の初期仏教美術を知る
開講期間: 2026年7月8日 〜 2026年9月30日
隔週水曜日19:00~20:30
難易度: 入門〜中級※ 難易度についてはこちらを参照ください。
受講者募集中
事前募集期間2026年7月1日 21:00 まで
授業回数7 回
受講料14,400 円
現在の申込数2名(最低開講人数: 3)
※ 事前募集期間中にお申し込み数が最低開講人数に達しなかった場合は不開講となります。
内容紹介
紀元前5世紀頃のインドで生まれ、東へと伝播した仏教の教えや美術は、アジアに通底する文化的基盤の一つです。アジア各地の仏像の中には、それぞれの地域・時代に至るまでに伝播の過程で吸収されてきた、様々な要素がまるでデータベースのように蓄積されています。
私たちが慣れ親しんでいる日本の仏教美術の中にも実は、仏教美術が発生した当初、あるいはさらに遡って仏教以前のインドの宗教まで辿り得る遺伝子がひそんでいます。
この講座では、日本の仏教美術のルーツにあたる大陸の仏教美術について、特にインドと中国を中心としながら時代を追って学んで行きます。その他の美術と同様に、仏教美術は仏教のみでなく、各地域、時代の社会情勢や時代背景の求めに応じながら柔軟に様々な要素を吸収し、姿を変えながら今日に至っています。講座では代表作例をスライドでじっくり鑑賞するだけでなく、作品と同時代または近い時代に記された銘文や地理書、旅行記、史書といった文字資料も駆使しながら、各地、時代の代表作のかたちが何故生まれ、その先へと伝えられていったのかを掘り下げて行きます。
仏教美術の面白さは、時代や地域をまたがって伝わった美術であるからこそ、個々の作品を通して国家、時代間の交流を体感できることにあります。インド、中央アジア、中国、など、地域ごとに区切って学んでゆく利点はもちろんありますが、この講座では地域、時代間の連続性を重視しています。
インドの美術から出発し、複数の講座をまたいでゆくゆくは中国の十三世紀、宋代に至るまでの仏教美術までを網羅する予定ですが、時代を追ってゆくいわゆる通史的な授業だけでなく、例えば「大仏」、「世界観」、「物語(時間)の表現」など、テーマ毎の授業をはさみながら進めて行きます(今期はテーマ授業はありません)。テーマ授業では時代や地域を限定せず、これらにまたがった主題表現の変遷を追って行きます。そうすることで各テーマの根幹となっている普遍的な問題意識と、地域ごとの個性の両方を理解するための視点の両方を獲得することを目指しています。
一体の仏像を目にした際に、その前後にある時代や地域への広がりを想像できるようになることが、この講座の目的です。
今期の授業では、仏教が生まれる以前のインドの美術に始まり、仏教美術の本質にも関わる、いわば誕生期の美術について扱った上で、そもそもは全く異なる世界観、死生観に基づいた異国の宗教が中国でどのように根付き、消化されていったのかを、美術を通して観察して行きます。
繰り返しになりますが、一体の仏像を目にした際に、その前後にある時代や地域への広がりを想像できるようになっていただければ、と願っています。
※受講者はアーカイブ(録画)の視聴が可能です。リアルタイムで授業に参加できない場合も見逃しなく受講できます。
※途中参加の場合も、全授業のアーカイブ動画をご覧いただけます。
※アーカイブ動画は、最低1年間視聴可能です。
★別講座「仏像の種類とかたちを知る」の受講について
この講座の中では、例えば如来、菩薩、天部など、仏教で信仰される様々な尊種に言及します。これらのかたちを理解するには、それぞれの尊種が仏教の中ではたす役割や立ち位置を理解することも重要になります。講座の中でも必要に応じて説明はしますが、この点について詳しく解説をしすぎると全体像が見えにくくなる面もあります。そこで、本講座に先立って、仏教に登場する尊種の基本的な分類やかたち、成り立ちについて全般的に説明する2回構成の補足的な講座「仏像の種類とかたちを知る」を開催します。この講座は本講座や、「仏像の「かたち」はいかに育まれたか——寺院ごとに学ぶ日本の仏像[飛鳥〜奈良時代]」の前提講座として事前に開講します。受講は必須ではありませんが、あらかじめ受けていただくことで、基本用語が身につき、特に寺院の堂内の尊像構成に関する理解が深まるはずですので、おすすめいたします。
仏像の種類とかたちを知る——仏教美術を深く味わうための必須知識
http://disseminer.jp/courses/107
★関連講座★
仏像の「かたち」はいかに育まれたか——寺院ごとに学ぶ日本の仏像[飛鳥〜奈良時代]http://disseminer.jp/courses/108
※2026年7月1日21時までに「仏像の「かたち」はいかに生まれたか——インドと中国の初期仏教美術を知る」「仏像の「かたち」はいかに育まれたか——寺院ごとに学ぶ日本の仏像[飛鳥〜奈良時代]」の2講座をお申し込みいただいた方には、2,000円のキャッシュバックを行います。この機会に是非とも合わせての受講をご検討ください。
◆受講の流れ◆
1. お申し込み↓
2. 開講&受講の決定
↓
3. リアルタイムで授業に参加/アーカイブを見る/クラスルームから資料にアクセス
◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、クラスルーム(下記)、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。また、各授業日の2日または3日前にリマインダーメールをお送りいたします。
◦講師とのやりとりや資料の配付、講座に関する運営からのお知らせ等は、Google社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から行います。クラスルームにつきましては、受講決定時に別途招待メールが届きますので、そちらからご参加ください。
◦クラスルームの使い方についてはこちらをご覧ください。
◦アーカイブはマイページ内「受講状況」からご覧いただけるほか、本ページ下部の「授業スケジュール」およびクラスルームからもご覧いただけます。
◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。

授業予定
インドの初期仏教美術 1 墓としての仏塔とその荘厳
第2回 2026年7月22日(水)19:00〜20:30
インドの初期仏教美術 2 釈迦の象徴表現
第3回 2026年8月5日(水)19:00〜20:30
インドの初期仏教美術 3 人の姿をした仏像の登場
第4回 2026年8月19日(水)19:00〜20:30
仏教美術の東漸ー中国の墓葬美術と仏像
第5回 2026年9月2日(水)19:00〜20:30
中国における単独礼拝像の成立と石窟芸術の幕開け
第6回 2026年9月16日(水)19:00〜20:30
第6回 仏像の「中国化」とは?ー中国南北朝時代、北朝の美術
2026年9月30日(水)19:00〜20:30
第7回 仏像の「中国化」とは?ー中国南北朝時代、南朝の美術
※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
こんな人におすすめ
日本の仏像のルーツについて学びたいと考える方
インド、中国に関心のある方
地域間の交流史に関心のある方
講師情報

授業スケジュール
次回開催
2026年7月8日 19:00 〜 20:30
第1回 インドの初期仏教美術 1 墓としての仏塔とその荘厳
参加可能人数: 無制限2026年7月22日 19:00 〜 20:30
第2回 インドの初期仏教美術 2 釈迦の象徴表現
2026年8月5日 19:00 〜 20:30
第3回 インドの初期仏教美術 3 人の姿をした仏像の登場
2026年8月19日 19:00 〜 20:30
第4回 仏教美術の東漸ー中国の墓葬美術と仏像
2026年9月2日 19:00 〜 20:30
第5回 中国における単独礼拝像の成立と石窟芸術の幕開け
2026年9月16日 19:00 〜 20:30
第6回 仏像の「中国化」とは?ー中国南北朝時代、北朝の美術
2026年9月30日 19:00 〜 20:30
第7回 仏像の「中国化」とは?ー中国南北朝時代、南朝の美術
仏像の「かたち」はいかに生まれたか——インドと中国の初期仏教美術を知る
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