羅翠恂

アジアおよび日本の仏教美術


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1976年京都府生まれ。1999年に上智大学英文学科卒業後、2002年に米国シカゴ大学にて社会科学の修士号を取得。2008年に早稲田大学大学院文学研究科にて修士号(文学、美術史専攻)を取得した後に、2014年に同学博士後期課程を単位取得満期退学。早稲田大学文学学術院助手などを経て、現在は早稲田大学、駒澤大学、多摩美術大学、共立女子大学、京都芸術大学、日本大学他にて非常勤講師をつとめる。

専門分野は中国、日本の仏教美術。近年は特に、宋代中国の観音信仰と観音像について研究を進めており、教員としては日本美術史、仏教美術史、アジア美術史などを担当している。

おもな論文に「水陸会における千手観音の役割に関する一考察 」(早稲田大学総合人文科学研究センター研究誌(1)、2013年)、"The Transmission of a Miraculous Thousand-armed Avalokitesvara Image from Southern Song China to Japan" (Dynamics of Interreginal Exchange in East Asian Buddhist Art, 5th-13th Century, ed. Dorothy C. Wong, Vernon Press, 2022)などがある。

メッセージ

仏教美術の面白みはなんといっても、一体の仏像や一枚の絵の中にインドから日本まではるばる伝わってきた文化の足跡がはっきり確認できることであり、これらの像は人々の交流とお互いへの好奇心の結晶でもあります。像の背景を知ることで、かたちから歴史を感じることの感動と新鮮な驚きを、実感していただければと思います。

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