中村涼

カント倫理学 環境倫理学 動物倫理学


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早稲田大学文学部文学科卒。早稲田大学大学院文学研究科修了。修士(文学)。
専門は、イマヌエル・カントの義務論、環境倫理学、動物倫理学。
現在、早稲田大学人間科学学術院助手。駒沢女子大学および富士吉田市立看護専門学校非常勤講師(哲学、論理学)。

1994年北海道生まれ。小学生時代は主に野山を自転車で爆走することに勤しんでいたため、北海道の生態系、動物、草花に関心を持つ。地元の動物園であり、動物福祉の理念の下で行動展示を追求する旭山動物園の飼育員を志すが、虫餌がどうしても触れず断念する。哲学の入門書でカントに出会い、永遠平和を真剣に論じるところに憧れを抱く。

2013年カント哲学と環境倫理学を学ぶために上京。カント倫理学をテーマに卒業論文、修士論文を執筆。義務よりも自分の欲求を優先させたくなってしまうような人間が、どのようにして自発的に義務に基づいて行為するのかを研究した。これを基礎として、現在、カント義務論に基づいた環境倫理を構想するための博士論文を執筆中。カント哲学に加え、野山の生態系や野生動物との人間の関わり方(環境倫理)、家畜動物やペットと人間の関わり方(動物倫理)についても研究している。

メッセージ

講師の中村です。よろしくお願いします!

哲学を学習することはとても楽しい営みだと私は思います。何世紀も前に生きた人々の、綾織の如く込み入った美しい思想を解きほぐすのは、難しくも愉快です。古今の思想を学ぶことでその影響下にある小説やアニメ・映画の心が理解できますし、環境保護やベジタリアン、フェミニズム等現代の活動の意図に迫ることができます。私自身、哲学を学ぶことで世界が鮮やかさを増した経験が数えきれないほどあります。私の講座では、みなさんとこの楽しさを分かち合えるよう、努めていきたいと思います。

講座でお会いできるのを心待ちにしています!

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