峯尾幸之介

哲学・美学


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1989年神奈川県横須賀市生まれ。2012年早稲田大学国際教養学部卒業、在学中に中東ヨルダンにあるヨルダン大学(The University of Jordan)に1年間留学。2021年同大学大学院文学研究科博士後期課程退学(研究指導終了)、2024年博士号(文学)取得。早稲田大学文学学術院助手などを経て、現在は早稲田大学、東京家政大学、高崎経済大学、日本社会事業大学、桜美林大学、日本医科大学看護専門学校において非常勤講師を務める。

専門分野は現象学と現象学的美学、とくに、ドイツの哲学者・美学者でミュンヘン現象学派のモーリッツ・ガイガー(Moritz Geiger, 1880–1937)の思想を研究してきた。教員としては哲学、倫理学、美学、メディア論、マンガ・アニメ論、論理的思考など幅広い分野の科目を担当している。

おもな論文に「美的対象の感情性格について:ミュンヘン学派の現象学にもとづいて」(美学会編『美学』第72巻第1号(第258号)、2021年)、「M・ガイガーによる価値美学の基礎づけ」(フッサール研究会編『フッサール研究』第15号、2018年)などがある。現在は博士論文「モーリッツ・ガイガーの現象学と美学」の書籍化を計画している。

業績一覧: https://researchmap.jp/konosukemineo/

メッセージ

わたしはおもに哲学と美学を研究しています。大学入学当初はアラブ・イスラーム文化に関心をもち、アラビア語を学んだり、ヨルダンに留学をしたりしましたが、ニーチェ、そしてフッサールの現象学に出会い、哲学と美学の道に進むことを選びました。哲学系の学問の魅力は「キレイゴトを言わなくてもいい」ということにあるようにおもわれます。

わたしたちは、たとえば、「すべてのものごとには意味がある」という言葉を心の支えとすることがあります。しかし、その一方で、仕事も恋愛もうまくいかない、そんなときには、この言葉はとても虚しく響くことでしょう。そこで、哲学の出番です。哲学は、そのようなキレイゴトなしに、どのようにみずからの生や世界と向き合っていけばよいのか、ということについて強く考えるための力になってくれることでしょう。

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