ドゥルーズ&ガタリ『カフカ——マイナー文学のために』を読む[1〜5章]
開講期間: 2023年12月24日 〜 2024年3月3日
発展★☆☆
※ この講座はすでに終了しています。
内容紹介
この講座では、ジル・ドゥルーズ(1925-1995)とフェリックス・ガタリ(1930-1992)による共著『カフカ——マイナー文学のために』(1975)を1章ずつ読んでいきます。『カフカ』は、その名の通りチェコの小説家フランツ・カフカ(1883-1924)をテーマにした文学論であると同時に、ドゥルーズとガタリによる文学を題材とした哲学の実践でもあります。
ドイツ語を話すユダヤ人だったカフカは、16世紀以来長らくオーストリア(ハプスブルク家)の支配下にあった当時のチェコにおいて、チェコ人でもドイツ人でもない、いわば疎外された存在でした。そこから生み出されたカフカの独特の文体と作品に、ドゥルーズとガタリはマイノリティがもたらす革命的な力を見出し、それを「マイナー文学」として理論化することを試みます。
マイノリティの存在を現状を変革する力として積極的に取りこんでいくドゥルーズとガタリの理論は、「欲望」「アレンジメント」「機械」といった独特の用語ともあいまって、理解することは容易ではありませんが、そこには多様性の尊重やマイノリティの権利といった安易なスローガンとは異なる強靱な思考を読み取ることができます。
一冊の本を読み込むという経験は、まさにドゥルーズとガタリの語る「生成変化」そのものであり、これまでの読書経験そのものを新しくしてくれると思います。哲学書を読むとはどういうことなのか、あるいはどんな風に読めばいいのかを体験したい人、文章を追ってはいるけれど頭に入ってこないといった人にも是非参加してもらいたいと思います。
また『カフカ』は、『アンチ・オイディプス』(1972)、『千のプラトー』(1980)というドゥルーズ&ガタリによるふたつの大著にはさまれた作品でもあり、彼らの思想に興味がある人にもおすすめです。理解に必要なことについては、他の思想家や著作についても言及・解説します。
授業は基本的に毎回一章ずつ読んでいきます。こちらである程度の要点を整理した後で、参加者で軽く意見交換をしてみたいと思います。必ずしも事前に読むことは必要ではありませんが、目を通すだけでもしてきたほうがより理解が高まるかと思います。苦手な人は聞いているだけでも大丈夫です。
受講者にはGoogle Classroomを使って資料の配付や、質問やコメントの受付を行います。適宜利用してください。ただし、必ず回答できるとは限りませんので、その点はご了承ください。開講決定後に受講者をクラスルームへ招待します。
※著作権等の都合により、こちらでテキストを配るといったことはできません。ご購入いただくか図書館で借りるかなどして各自でご準備ください。テキストがなくても参加は可能です。
↓
2. マイページもしくはクラスルームからアーカイブにアクセス
↓
3. クラスルームから資料にアクセス
ドイツ語を話すユダヤ人だったカフカは、16世紀以来長らくオーストリア(ハプスブルク家)の支配下にあった当時のチェコにおいて、チェコ人でもドイツ人でもない、いわば疎外された存在でした。そこから生み出されたカフカの独特の文体と作品に、ドゥルーズとガタリはマイノリティがもたらす革命的な力を見出し、それを「マイナー文学」として理論化することを試みます。
マイノリティの存在を現状を変革する力として積極的に取りこんでいくドゥルーズとガタリの理論は、「欲望」「アレンジメント」「機械」といった独特の用語ともあいまって、理解することは容易ではありませんが、そこには多様性の尊重やマイノリティの権利といった安易なスローガンとは異なる強靱な思考を読み取ることができます。
一冊の本を読み込むという経験は、まさにドゥルーズとガタリの語る「生成変化」そのものであり、これまでの読書経験そのものを新しくしてくれると思います。哲学書を読むとはどういうことなのか、あるいはどんな風に読めばいいのかを体験したい人、文章を追ってはいるけれど頭に入ってこないといった人にも是非参加してもらいたいと思います。
また『カフカ』は、『アンチ・オイディプス』(1972)、『千のプラトー』(1980)というドゥルーズ&ガタリによるふたつの大著にはさまれた作品でもあり、彼らの思想に興味がある人にもおすすめです。理解に必要なことについては、他の思想家や著作についても言及・解説します。
授業は基本的に毎回一章ずつ読んでいきます。こちらである程度の要点を整理した後で、参加者で軽く意見交換をしてみたいと思います。必ずしも事前に読むことは必要ではありませんが、目を通すだけでもしてきたほうがより理解が高まるかと思います。苦手な人は聞いているだけでも大丈夫です。
受講者にはGoogle Classroomを使って資料の配付や、質問やコメントの受付を行います。適宜利用してください。ただし、必ず回答できるとは限りませんので、その点はご了承ください。開講決定後に受講者をクラスルームへ招待します。
※受講者はアーカイブ(録画)の視聴が可能です。一部の回に参加のご都合がつかない場合も、見逃しなく受講できます。
※アーカイブの視聴可能期間は、講座終了から1年間です。
テキスト
ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリ『カフカ——マイナー文学のために』宇野邦一訳、法政大学出版局、2017年※著作権等の都合により、こちらでテキストを配るといったことはできません。ご購入いただくか図書館で借りるかなどして各自でご準備ください。テキストがなくても参加は可能です。
◆受講の流れ
1. お申し込み↓
2. マイページもしくはクラスルームからアーカイブにアクセス
↓
3. クラスルームから資料にアクセス
◦アーカイブはお申し込み時に自動送信されるメールや本ページ下部の「授業スケジュール」からもご覧いただけます。
◦資料はGoogle社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から配布いたします。クラスルームにつきましては、受講決定時に送られるメール(「Googleクラスルームにご参加ください」)をご確認下さい。
授業予定
第1回(12/24)
第2回(1/8)
第3回(2/4)
第4回(2/18)
第5回(3/3)
※第6章以降は、本講座終了後に開講予定です。
[6章〜]公開しました
https://disseminer.jp/courses/23
第3章「マイナー文学とは何か」
第2回(1/8)
第2章「太りすぎのオイディプス」
第3回(2/4)
第1章「内容と表現」
第4回(2/18)
第4章「表現の構成要素」
第5回(3/3)
第5章「内在性と欲望」
※第6章以降は、本講座終了後に開講予定です。
[6章〜]公開しました
https://disseminer.jp/courses/23
※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
こんな人におすすめ
哲学書をしっかりと読んでみたい人
ドゥルーズ&ガタリの思想に興味がある人
フランス哲学に興味のある人
文学理論に興味にある人
ドゥルーズ&ガタリの思想に興味がある人
フランス哲学に興味のある人
文学理論に興味にある人
講師情報
授業スケジュール
2023年12月24日 13:30 〜 15:00
第1回 第3章「マイナー文学とは何か」
2024年1月8日 13:30 〜 15:00
第2回 第2章「太りすぎのオイディプス」
2024年2月4日 13:30 〜 15:00
第3回 第1章「内容と表現」
2024年2月18日 13:30 〜 15:00
第4回 第4章「表現の構成要素」
2024年3月3日 13:30 〜 15:00
第5回 第5章「内在性と欲望」