作家とともに現代短歌を詠み合う——創作の初歩から「歌会」参加まで[2025年夏]

開講期間: 2025年7月1日 2025年9月16日

隔週火曜日20:00〜21:30

難易度: 入門※ 難易度についてはこちらを参照ください。

受講者募集中

募集期間2025年6月24日 21:30 まで

授業回数6 回

受講料11,760 円

現在の申込数6(最低開講人数: 5)


内容紹介

五・七・五・七・七という定型で詠まれる短歌は昨今、メディアでよく取り上げられ、広く知られるようになっています。短歌コーナーの充実した書店も増えており、短歌は徐々に親しみやすいものになっているのではないでしょうか。

短歌の実作に関して、現在では多様な実践が可能です。これまでは、短歌の集団や同人を意味する「結社」に入るのが定石でしたが、今では結社に所属せずに、インターネットで作品を公開することを中心に活動している方も多く見られます。短歌の実作を身につけさえすれば、誰でも短歌を発表できる環境が整いつつある、と言うことができます。

そこで本講座では、短歌の実作を学びます。毎回、代表的な短歌を紹介しながら実作を重ね、最終的には受講者のみなさんが参加する「歌会」というものを行います。

「歌会」とは、短歌におけるスタンダードな催しです。まず、持ち寄った短歌を無記名の状態で集め、それぞれが最も良いと思う短歌に票を入れます。そして一首ずつ投票者による評を言い合いながら、最後にすべての短歌の作者を明かすという流れとなります。

短歌のルールやコツを楽しく学ぶには、短歌を実作し、お互いの短歌を評価し合う「歌会」という形式が有効です。なぜなら、短歌の実作を学ぶ上では、短歌をつくることと同時に、他の人の短歌に触れてそれを批評するということの両方が重要となるからです。

そのため、本講座では、つくるだけではなく、それぞれが短歌を批評しあう歌会の開催を最終目標としています。歌会は人間関係を離れて純粋に創作について意見が言える貴重な場です。歌会の場では自分が良いと思った歌について、その良さを話すことになります。その歌が誰の歌かはわかりません。誰々の作品だから良いというような無意識の縛りから解き放たれて、良い歌を良いと感じることができるシステムが「歌会」だと言えます。

短歌の実作を経験してみる、というだけではなく、短歌をおもしろいと感じた方が短歌を続けていく上でも、作品の批評に慣れていくことは重要だと考えます。本講座を通して短歌の魅力に触れていただき、例えば短歌の総合誌を手に取ってみるとしましょう。そこには歌集や公募作品の批評が掲載されており、受講者自身がそうした批評の書き手になる可能性もおおいにあります。

もちろん、実作者や批評家を目指さないまでも、本講座を受講することで、他の人が詠む短歌をより楽しめるようにもなります。

評に慣れる一環として、毎回、課題として提出していただいた短歌についての講評を行います。自分の歌に向けられたものだけではなく他の受講者の歌に対する評をも聞くことで、一首から感じられる内容は多岐にわたることを知ることができます。また、評に用いられる言葉をたくさん浴びることは自身が歌会で評を話す場面にも今後の創作にも活きてきます。

本講座では、歌会の他にも短歌を楽しむさまざまな方法も紹介します。また、本講座を受講後も、短歌を続けていくための情報についてもいくらかお伝えできたらと思っています。

講座の初回のみ座学という形になりますが、初回から第2回までの間には早速短歌の実作と提出があり、受講者自身がどんどん実作することを推奨する参加型講座となります。もちろんアーカイブ(録画)視聴でも学ぶことは可能ですが、リアルタイムでの授業参加をより推奨します。

全体を通して、カメラをオンにする場面はありません。歌会の際や質問がある場合にはご発言いただく機会があります。

なお、本講座では、講師の得意領域を鑑みて、話し言葉による口語短歌のみを扱い、文語と旧仮名遣いについては取り扱わないこととします。

※本講座は、2025年1月から開講された「作家とともに現代短歌を詠み合う——創作の初歩から「歌会」参加まで」の続編です。基本的な構成は同じですが、取りあげる短歌や課題はすべて新しくなっています。また、参加者の作品への評や応答の時間も多く設けているため、前回ご参加いただいた方にもまた新たにお楽しみいただける内容となっております。

※受講者はアーカイブ(録画)の視聴が可能です。リアルタイムで授業に参加できない場合も見逃しなく受講できます。
※途中参加の場合も、全授業のアーカイブ動画をご覧いただけます。
※アーカイブ動画は、講座の受付終了から1年間視聴可能です。


◆受講の流れ◆

1. お申し込み

2. 開講&受講の決定

3. リアルタイムで授業に参加/アーカイブを見る/クラスルームから資料にアクセス

◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。

◦講師とのやりとりや資料の配付はGoogle社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から行います。クラスルームにつきましては、受講決定時に別途招待メールが届きますので、そちらからご参加ください。

◦アーカイブはマイページ内「受講状況」からご覧いただけるほか、本ページ下部の「授業スケジュール」およびクラスルームからもご覧いただけます。

◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。

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授業予定

第1回 2025年7月1日(火)20:00〜21:30

短歌の基礎知識──短歌の説明や紹介、および次回までの課題説明


第2回 2025年7月15日(火)20:00〜21:30

短歌の実作方法①──課題短歌の講評や短歌の作り方、および次回までの課題説明


第3回 2025年7月29日(火)20:00〜21:30

短歌の実作方法②──課題短歌の講評や短歌の作り方、および次回までの課題説明


第4回 2025年8月19日(火)20:00〜21:30

歌会に向けて──課題短歌の講評や歌会の説明、および次回までの課題説明


第5回 2025年9月2日(火)20:00〜21:30

歌会の開催──投票や相互評、作者名の開示まで


第6回 2025年9月16日(火)20:00〜21:30

歌会を振り返って──講師からの短歌の講評や、歌会の探し方や投稿先等の紹介

※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

こんな人におすすめ

歌集や短歌の番組で短歌のことを知って興味を持ち、自分でもやってみたいという方、すでに実作を始めているけれどもっと実践したり歌会に参加したりしてみたいという方に、本講座はおすすめです。

座学は初回のみで、2回目からは毎回課題として短歌を事前に提出してもらうため、実際に作りながら楽しく学ぶことができます。

講師情報


授業スケジュール

  • 次回開催

    2025年7月1日 20:00 〜 21:30

    第1回 短歌の基礎知識──短歌の説明や紹介、および次回までの課題説明

    参加可能人数: 無制限
     
  • 2025年7月15日 20:00 〜 21:30

    第2回 短歌の実作方法①──課題短歌の講評や短歌の作り方、および次回までの課題説明

     
  • 2025年7月29日 20:00 〜 21:30

    第3回 短歌の実作方法②──課題短歌の講評や短歌の作り方、および次回までの課題説明

     
  • 2025年8月19日 20:00 〜 21:30

    第4回 歌会に向けて──課題短歌の講評や歌会の説明、および次回までの課題説明

     
  • 2025年9月2日 20:00 〜 21:30

    第5回 歌会の開催──投票や相互評、作者名の開示まで

     
  • 2025年9月16日 20:00 〜 21:30

    第6回 歌会を振り返って──講師からの短歌の講評や、歌会の探し方や投稿先等の紹介

     

作家とともに現代短歌を詠み合う——創作の初歩から「歌会」参加まで[2025年夏]

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