フランス語講読[2026年第1期]——アンリ・ベルクソン「可能的なものと実在的なもの」を読む
開講期間: 2026年1月25日 〜 2026年4月5日
隔週日曜日16:00〜18:15(次の月曜日が祝日の場合その月曜日)
難易度: 発展※ 難易度についてはこちらを参照ください。
内容紹介
2026年は新たにアンリ・ベルクソンの「可能的なものと実在的なもの」(講演論文集『思考と動き』所収)を読んでいきます。
ベルクソンはフランス哲学史において、デカルトの次に来る巨大な峰です。「持続」と呼ばれる独自の時間概念とともに展開される彼の思想は、一見素朴に見える着想から始まっていながら、やがて私たちの常識的な世界観を根底からくつがえすような哲学的風景へと広がっていきます。
今回読む「可能的なものと実在的なもの」は、小論ながらもベルクソン哲学の魅力と拡がりが十分に感じられ、ベルクソン哲学への入門としても発展的な読解の手がかりとしてもすぐれています。特に、可能性とは実現に先立つものではなく、むしろ回顧的に生み出される幻影(「過去に映った現在の幻」)にすぎないというテーゼは、時間の哲学者、創造性の哲学者としてのベルクソンを象徴するもののひとつです。
ベルクソンは1927年にノーベル文学賞を受賞しますが、体調不良のために授賞式に参加することができませんでした。その代わりにスウェーデンの新聞で発表されたのが、この「可能的なものと実在的なもの」です(発表は1930年)。冒頭から「予見不能な新しさの創造」について語ることが宣言され、独自の生命論・物質論、時間論を展開し、形而上学的な問題の多くが錯覚にすぎないことを指摘するその道行きは、本文にある言葉を使えば、まさしく人間知性の「自然の坂道」を逆にのぼろうとするものです。
ノーベル文学賞の受賞からも分かるようにベルクソンは美文家として有名でしたが、その流麗な文体とは裏腹に、あるいはその流麗さゆえに、その言わんとすることを正確にとらえることは実のところ大変です。しかし「自然の坂道」をのぼった先にはまったく新しい世界が開けており、それは別の論考でベルクソンが用いた表現を使えば、「人間の条件を超えるための努力」でもあります。この努力はまた、フランス語の読解力を高めることにも大きく貢献するでしょう。本講座では、ベルクソンの文章をフランス語原文で読みながら、その思考の道行きを辿っていきたいと思います。
★テキスト★
ベルクソンの著作はフランス国立図書館のデジタルライブラリーからダウンロード可能です。下記からアクセスしてください。https://gallica.bnf.fr/ark:/12148/bpt6k20530p/f107.item#
またwikisourceにもテキストが掲載されています。
https://fr.wikisource.org/wiki/La_Pens%C3%A9e_et_le_mouvant/Le_Possible_et_le_r%C3%A9el
◎授業の進め方◎
授業は、参加者による音読と訳読→講師からの解説、の順で進めていきます。受講者は予習した上で授業に参加してください。音読と訳読をしてもらう都合上、マイクが必要となりますので各自ご準備ください。カメラによる顔出しは必須ではありませんが、可能であればご対応ください。※文法的な解説も行いますが、基本的なフランス語の文章が読める方を対象とします。
※授業の進み具合は参加者や読む場所によって変化することが予想されますが、1回の授業で読む分量の目安は、フランス国立図書館からダウンロードできるファイルでおおよそ2〜3ページほどです。
※この講座はリアルタイムでの出席が前提となります。欠席する場合やネットの回線状況が悪かったときのためにアーカイブ動画を残しますが、アーカイブのみでの受講はお断りいたします。また自動でのアーカイブ動画の公開もありません。欠席する場合は、なるべく事前にお知らせ下さい。
※開講後にお申し込みいただいた方には、それまでに実施された授業のアーカイブ動画を見れるよう手続きいたします。
★関連講座★
フランス語で読む哲学[2026年第1期]https://disseminer.jp/courses/89
◆受講の流れ◆
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2. 開講&受講の決定
↓
3. リアルタイムで授業に参加
◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、クラスルーム(下記)、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。また、各授業日の2日または3日前にリマインダーメールをお送りいたします。
◦講師とのやりとりや資料の配付、講座に関する運営からのお知らせ等は、Google社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から行います。クラスルームにつきましては、受講決定時に別途招待メールが届きますので、そちらからご参加ください。
◦クラスルームの使い方についてはこちらをご覧ください。。
◦本講座は自動でのアーカイブ動画の公開はありません。欠席する場合やその他不具合が生じた場合は、講師もしくは運営までご連絡ください。
◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。

授業予定
第2回 2026年2月8日(日)16:00〜18:15
第3回 2026年2月23日(月祝)16:00〜18:15
第4回 2026年3月8日(日)16:00〜18:15
第5回 2026年3月22日(日)16:00〜18:15
第6回 2026年4月5日(日)16:00〜18:15
※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
こんな人におすすめ
フランス語の読解力を付けたい人
フランス語で哲学書を読む力を付けたい人
ベルクソンの思想に興味がある人
大学院の受験対策など
講師情報

授業スケジュール
次回開催
2026年1月25日 16:00 〜 18:15
第1回
参加可能人数: 無制限2026年2月8日 16:00 〜 18:15
第2回
2026年2月23日 16:00 〜 18:15
第3回
2026年3月8日 16:00 〜 18:15
第4回
2026年3月22日 16:00 〜 18:15
第5回
2026年4月5日 16:00 〜 18:15
第6回
フランス語講読[2026年第1期]——アンリ・ベルクソン「可能的なものと実在的なもの」を読む
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