古典ギリシャ語でプラトン『パイドン』を読む

開講期間: 2025年7月20日 2025年10月13日

隔週日曜日13:00〜15:15(次の月曜日が祝日の場合その月曜日)

難易度: 発展※ 難易度についてはこちらを参照ください。

受講者募集中

募集期間2025年7月13日 21:00 まで

授業回数6 回

受講料28,800 円

現在の申込数0(最低開講人数: 2)


内容紹介

※募集期間を延長しました。

この講座ではプラトンの『パイドン』を古典ギリシャ語原文で読んでいきます。

プラトンのいわゆる中期著作に属する『パイドン』は、アテナイの民衆裁判で死刑となったソクラテスの最後の日を舞台にした哲学的対話篇です。想起説、魂の不死論証、イデア論といったまさしく「プラトニスム」を構成する議論から、死後の世界を壮麗に描きだすミュートス(神話)にいたるまでがコンパクトに詰め込まれており、数あるプラトンの著作のなかでもとりわけ読み物としておもしろく、なおかつ完成度の高い作品と言えます。

のみならず、ソクラテスが毒杯をあおいで静かに死んでいくラストシーンは、今に伝わるギリシャ文学のなかでもひときわ感動的な場面です。

この講座ではそんな『パイドン』を一文ずつ原文で読んでいきます。プラトンの描き出したソクラテスの言論(ロゴス)を追いながら、現代までつづく哲学(ピロソピアー)の広大な世界へと、共に分け入っていきましょう。

★テキスト★

テキストとしてはケンブリッジ大学出版局の「Greek and Latin Classics」シリーズにあるC. J. Roweによる校注のものを使います。ただし、注釈のレベルがやや高めなので、読解に不安がある方にはGeoffrey SteadmanのPlato’s Phaedoをおすすめします。

すでにお持ちのテキストがある場合はそちらを使っていただいて構いませんし、インターネットからアクセス可能なものもあります。以下にまとめておきますので、ご自身で使いやすいものをお選びください。

文法書が必要な方にはH. W. SmythのGreek Grammarを推奨します。

推奨版
C. J. Rowe (ed.). Plato: Phaedo, Cambridge University Press, 1993.
https://www.amazon.co.jp/dp/052131318X

初級者向け
Geoffrey Steadman. Plato's Phaedo: Greek Text with Facing Vocabulary and Commentary, Geoffrey Steadman, 2015.
https://www.amazon.co.jp/dp/0991386051

オンラインのテキスト:Perseus Digital Library
https://www.perseus.tufts.edu/hopper/text?doc=Perseus%3Atext%3A1999.01.0169%3Atext%3DPhaedo

ダウンロード可能なテキスト
John Burnet (ed.). Plato’s Phaedo, Oxford: Clarendon Press, 1911.
https://archive.org/details/PHAEDO
Steadmanの本とPerseusの元になったテキストです。注釈もありますが上級者・専門家向けです。

文法書
Herbert Weir Smyth. Greek Grammar, Harvard University Press, 1956.
ハーヴァード大学出版局から出ているハードカバー版がおすすめですが、現在ではペーパーバックの廉価版もあるようです。
https://www.amazon.co.jp/dp/0674362500
https://www.amazon.co.jp/dp/1614275238


◎授業の進め方◎

授業は、参加者による音読と訳読→講師の訳と解説、の順で進めていきます。受講者は予習した上で授業に参加してください。音読と訳読をしてもらう都合上、マイクが必要となりますので各自ご準備ください。カメラによる顔出しは必須ではありませんが、可能であればご対応ください。

なお、『パイドン』のギリシャ語の文章としての難易度はやや高めです。文法的な解説も行いますが、基本的なギリシャ語の文章が読める方を対象とします。

※授業の進み具合は参加者によって変化することが予想されます。初回は59B辺りまで読んできて下さい。

※この講座はリアルタイムでの出席が前提となります。欠席する場合やネットの回線状況が悪かったときのためにアーカイブ動画を残しますが、アーカイブのみでの受講はお断りいたします。

※開講後にお申し込みいただいた方には、それまでに開講された授業のアーカイブ動画を見れるよう手続きいたします。

※事前募集期間中に受講者が集まらなかった場合、募集期間を1ヶ月延長します。その際、各授業日は1ヶ月後ろにずれます。


◆受講の流れ◆

1. お申し込み

2. 開講&受講の決定

3. リアルタイムで授業に参加

◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。

◦講師とのやりとりや資料の配付等は、Google社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から行います。クラスルームにつきましては、受講決定時に別途招待メールが届きますので、そちらからご参加ください。

◦本講座は自動でのアーカイブ動画の公開はありません。欠席する場合やその他不具合が生じた場合は、講師もしくは運営までご連絡ください。

◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。

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授業予定

第1回 2025年7月20日(日)13:00〜15:15

第2回 2025年8月3日(日)13:00〜15:15

第3回 2025年8月31日(日)13:00〜15:15

第4回 2025年9月14日(日)13:00〜15:15

第5回 2025年9月28日(日)13:00〜15:15

第6回 2025年10月13日(月・祝)13:00〜15:15

※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

こんな人におすすめ

プラトンを原文で読んでみたい人
ギリシャ哲学を学びたい人
古典ギリシャ語の読解力をつけたい人
古代ギリシャに興味がある人

講師情報

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渡辺洋平

1985年宮城県生まれ。京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科修了。
専門は思想史・芸術史。

講師情報の詳細を見る ▶


授業スケジュール

  • 次回開催

    2025年7月20日 13:00 〜 15:15

    第1回

    参加可能人数: 無制限
     
  • 2025年8月3日 13:00 〜 15:15

    第2回

     
  • 2025年8月31日 13:00 〜 15:15

    第3回

     
  • 2025年9月14日 13:00 〜 15:15

    第4回

     
  • 2025年9月28日 13:00 〜 15:15

    第5回

     
  • 2025年10月13日 13:00 〜 15:15

    第6回

     

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