フランス語講読[2025年第2期]——モーリス・メルロ゠ポンティ「セザンヌの疑惑」を読む
開講期間: 2025年4月27日 〜 2025年7月13日
隔週日曜日16:00〜18:15(一部例外あり)
発展★☆☆
内容紹介
今期から新たにモーリス・メルロ゠ポンティ[1908-1961]の『意味と無意味Sens et non-sens』(1948)から「セザンヌの疑惑Le Doute de Cézanne」(初出は1945年)を読みます。セザンヌは、メルロ゠ポンティがその哲学的キャリアにおいてさまざまに言及し続けた作家でしたが、「セザンヌの疑惑」はメルロ゠ポンティがセザンヌの絵画を主題的に論じた唯一のテクストです。
セザンヌの描く遠近法が崩れたような絵画世界はむしろ私たちの実際の知覚世界に近く、さらには「生まれつつある秩序」「根源的世界」「非人間的な自然」をも明らかにするという彼一流の知覚にまつわる議論から、作品の意味が美術史的な影響関係にも作者の人生にも還元されず、むしろ作品の方が作者の生を要求したのだといういささか逆説的な見解まで、メルロ゠ポンティの思想の一端を知るのに最適なものだと思います。
原著で約30頁ほどの小編で気楽に取り組めるだけでなく、フランス語としての難易度もそこまで高くなく、哲学的な文章に原文で触れる機会としてもおすすめです。
メルロ゠ポンティの著作権はすでに日本やカナダでは切れているので、テキストは以下のケベック大学モントリオール校のサイトから入手できます(ただし誤植が数ヶ所あります)。
https://classiques.uqam.ca/classiques/merleau_ponty_maurice/sens_et_non_sens/sens_et_non_sens.html
◎授業の進め方◎
授業は、参加者による音読と訳読→講師からの解説、の順で進めていきます。受講者は予習した上で授業に参加してください。音読と訳読をしてもらう都合上、マイクが必要となりますので各自ご準備ください。カメラによる顔出しは必須ではありませんが、可能であればご対応ください。※文法的な解説も行いますが、基本的なフランス語の文章が読める方を対象とします。
※授業の進み具合は参加者によって変化することが予想されます。初回は3ページほど読んできて下さい。
※この講座はリアルタイムでの出席が前提となります。欠席する場合やネットの回線状況が悪かったときのためにアーカイブ動画を残しますが、アーカイブのみでの受講はお断りいたします。また自動でのアーカイブ動画の公開もありません。欠席する場合は、なるべく事前にお知らせ下さい。
※開講後にお申し込みいただいた方には、それまでに実施された授業のアーカイブ動画を見れるよう手続きいたします。
◆受講の流れ◆
1. お申し込み↓
2. 開講&受講の決定
↓
3. リアルタイムで授業に参加
◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。
◦講師とのやりとりや資料の配付等は、Google社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から行います。クラスルームにつきましては、受講決定時に別途招待メールが届きますので、そちらからご参加ください。
◦本講座は自動でのアーカイブ動画の公開はありません。欠席する場合やその他不具合が生じた場合は、講師もしくは運営までご連絡ください。
◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。

授業予定
第2回 2025年5月18日(日)16:00〜18:15頃
第3回 2025年6月1日(日)16:00〜18:15頃
第4回 2025年6月15日(日)16:00〜18:15頃
第5回 2025年6月29日(日)16:00〜18:15頃
第6回 2025年7月13日(日)16:00〜18:15頃
※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
こんな人におすすめ
フランス語の読解力を付けたい人
フランス語で哲学書を読む力を付けたい人
メルロ゠ポンティの思想に興味がある人
大学院の受験対策など
講師情報

授業スケジュール
次回開催
2025年4月27日 16:00 〜 18:15
第1回
参加可能人数: 無制限2025年5月18日 16:00 〜 18:15
第2回
2025年6月1日 16:00 〜 18:15
第3回
2025年6月15日 16:00 〜 18:15
第4回
2025年6月29日 16:00 〜 18:15
第5回
2025年7月13日 16:00 〜 18:15
第6回
フランス語講読[2025年第2期]——モーリス・メルロ゠ポンティ「セザンヌの疑惑」を読む
受講を申し込む