日本の喫茶文化を知る―歴史的文献の読解を交えて(茶の湯編)[2025年]

開講期間: 2025年4月2日 2025年6月25日

隔週水曜日19:00〜20:30

入門★★☆

講義の開催が決定しました

授業回数7 回

受講料13,720 円

受講者数15(最低開講人数: 5)


内容紹介

世の中にはさまざまな飲み物がありますが、日本に住む者にとって最も馴染み深い飲み物は、やはり「お茶」ではないでしょうか。飲食店に入ればお茶が提供されることが多く、お茶を使ったスイーツも多く販売されています。また、ペットボトルのお茶を購入する方も少なくありません。

このように、日本に住む者にとって身近な存在であるお茶ですが、その歴史について詳しく知っている方はそれほど多くないように思います。

例えば、栄西や千利休といった喫茶文化に関わる歴史上の人物の名前を耳にしたことがある方は多いでしょう。しかし、実際に彼らがどのような役割を果たしたのかご存じでしょうか。また、茶の湯で用いられる抹茶ではなく、急須で淹れる煎茶はいつ頃から飲まれるようになったのでしょうか。そして、煎茶はどのような人々に親しまれてきたのでしょうか。さらに、歴史に名を残す有名な人物ではなく、庶民がお茶を飲むようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

確かに、これらのお茶に関する知識はインターネットで検索したり、日本文化に関する概説書を読めば、ある程度は得ることができます。しかし、それらの情報が近年の茶文化研究の成果を十分に反映しているとは言い難いのが現状です。

例えば、以前は栄西が抹茶を中国からもたらしたと考えられていましたが、現在ではその説は否定されています。また、利休の師は武野紹鴎たけのじょうおうとされていましたが、現在ではその見方も変わってきています。さらに、「わび」や「和敬清寂」といった言葉はしばしば利休が唱えたものとして紹介されますが、実際にはそのような事実はありません。

この講座では、最新の茶文化研究の成果を踏まえながら、今も書き換えられ続けている日本の喫茶文化史の全体像を把握することを目指します。

まず「茶の湯編」と題しまして、茶の湯の前史からお話しします。仏教寺院を中心とした喫茶の広がりを経て、茶の湯の起こり、利休によるその大成、そして近世におけるその継承や俗化へと進みます。さらに、近世の大名たちと茶の湯について触れた後に、近代以降、海外へどのように紹介されたのか、順を追って解説します。

続く「煎茶編」では、近世に始まる煎茶文化を中心に、高遊外売茶翁こうゆうがいばいさおうという人物を軸にお話しします。売茶翁はあまり知られていませんが、煎茶文化を理解する上で欠かせない人物です。彼を中心に、煎茶文化を支えた近世文人たちについても掘り下げ、近代以降の継承の流れをたどります。

また、この講座では、茶文化に関する確かな知識を身につけるために、歴史的文献も扱います。文献は古文や漢詩文ですが、現代語訳を提示し、その文献が書かれた歴史的背景についても解説するため、古文や漢詩文に馴染みのない方や、これから茶文化を学びたいと考えている方にも理解していただけるよう配慮します。

取り上げる文献は、「茶の湯編」では、栄西『喫茶養生記』、『喫茶往来』、『君台観左右帳記』、珠光「心の文」、『山上宗二記』、利休の茶会記、織田信長・豊臣秀吉の茶会記、松平不昧『古今名物類聚』、井伊直弼『茶湯一会集』、高橋箒庵「おらが茶の湯」、岡倉天心『茶の本』、鈴木大拙『禅と日本文化』などを予定しています。

「煎茶編」では、高遊外売茶翁の『売茶翁偈語』、上田秋成の『清風瑣言』、田能村竹田と頼山陽、山内容堂の漢詩、夏目漱石の『草枕』などを扱う予定です。

全体像をつかむために「茶の湯編」と「煎茶編」をあわせて受講いただくことをお勧めします。

【ご注意事項】
本講座は、2024年に開講された「日本の喫茶文化を知る―歴史的文献の読解を交えて(茶の湯編)」を、より深く文献の読解に取り組むため、全5回から全7回に再構成したものです。取り扱う文献や内容上の変更はありません。2024年の講座にご参加いただいた方はご注意ください。

※受講者はアーカイブ(録画)の視聴が可能です。リアルタイムで授業に参加できない場合も見逃しなく受講できます。
※途中参加の場合も、全授業のアーカイブ動画をご覧いただけます。
※アーカイブの視聴可能期間は、講座終了から1年間です。


◆受講の流れ◆

1. お申し込み

2. 開講&受講の決定

3. リアルタイムで授業に参加/アーカイブを見る/クラスルームから資料にアクセス

◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。

◦講師とのやりとりや資料の配付はGoogle社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から行います。クラスルームにつきましては、受講決定時に別途招待メールが届きますので、そちらからご参加ください。

◦アーカイブはマイページ内「受講状況」からご覧いただけるほか、本ページ下部の「授業スケジュール」およびクラスルームからもご覧いただけます。

◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。

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授業予定

第1回 4月2日(水)19:00~20:30

日本茶文化の夜明け(全体の流れ、中国との関係) 


第2回 4月16日(水)19:00~20:30


鎌倉時代の茶文化(栄西から夢窓疎石、鎌倉武士へ)


第3回 4月30日(水)19:00~20:30


室町時代の茶文化(売茶業、茶寄合、東山文化)


第4回 5月14日(水)19:00~20:30

戦国、安土桃山時代の茶文化①(珠光、千利休から遠州へ)


第5回 5月28日(水)19:00~20:30

戦国、安土桃山時代の茶文化②(信長から秀吉へ)


第6回 6月11日(水)19:00~20:30

江戸時代の茶文化(俗化批判、諸大名と茶の湯)


第7回 6月25日(水)19:00~20:30

近代の茶文化(数寄者、天心と大拙による海外への紹介)

※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。

こんな人におすすめ

日本の喫茶文化について知りたい人
喫茶に関する文献を読んでみたい人

講師情報

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島村幸忠

美学、日本文化論——特に江戸時代後期の文人に関する研究

講師情報の詳細を見る ▶


授業スケジュール

  • 2025年4月2日 19:00 〜 20:30

    第1回 日本茶文化の夜明け(全体の流れ、中国との関係) 

    参加可能人数: 無制限
     
  • 次回開催

    2025年4月16日 19:00 〜 20:30

    第2回 鎌倉時代の茶文化(栄西から夢窓疎石、鎌倉武士へ)

    参加可能人数: 無制限
     
  • 2025年4月30日 19:00 〜 20:30

    第3回 室町時代の茶文化(売茶業、茶寄合、東山文化)  

     
  • 2025年5月14日 19:00 〜 20:30

    第4回 戦国、安土桃山時代の茶文化①(珠光、千利休から遠州へ) 

     
  • 2025年5月28日 19:00 〜 20:30

    第5回 戦国、安土桃山時代の茶文化②(信長から秀吉へ)

     
  • 2025年6月11日 19:00 〜 20:30

    第6回 江戸時代の茶文化(俗化批判、諸大名と茶の湯)

     
  • 2025年6月25日 19:00 〜 20:30

    第7回 近代の茶文化(数寄者、天心と大拙による海外への紹介)

     

日本の喫茶文化を知る―歴史的文献の読解を交えて(茶の湯編)[2025年]

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