「芸術」とは何か:アーサー・ダントー「アートワールド」読解を中心に
開講期間: 2023年12月25日 〜 2024年3月11日
入門★★☆
※ この講座はすでに終了しています。
内容紹介
この講座では、標題にあげたアーサー・ダントーの「アートワールド」をはじめとするいくつかの論考を取り上げ、「芸術とはなにか」という問いについて考えてみたいと思います。この素朴な問いは、芸術が形態においても素材においても多様化し、もはや共通の特徴を備えていないかのように見える現代において、歴史家や批評家、理論家だけでなく、作家や一般の鑑賞者にとっても共通の問いであると言えるでしょう。むしろ、今日の芸術状況においては、作家にとっても鑑賞者にとっても自分なりの「芸術理論」が求められているとも言えます。取り上げる論考を「批判的に」読むことによって、各自が自分なりの問題意識や見解を持つための力を高めることを目指します。
授業は毎回指定の論考を読んでいきます。こちらでいくつかの要点を整理した後、参加者で意見交換をしてみたいと思います。事前に読んでくることは必ずしも必要ではありませんが、読んできた方が理解がより高まり、学習効果も高いと思います。話をするのが苦手な人は聞いているだけでも大丈夫です。
受講者にはGoogle Classroomを使って資料の配付や、質問やコメントの受付を行います。適宜利用してください。ただし必ず回答できるとは限りませんので、その点はご了承ください。開講決定後に受講者をクラスルームへ招待します。
※受講者はアーカイブ(録画)の視聴が可能です。一部の回に参加のご都合がつかない場合も、見逃しなく受講できます。
※アーカイブの視聴可能期間は、講座終了から1年間です。
テキスト
第1回 アーサー・ダントー「アートワールド」(西村清和訳、西村清和編『分析美学基本論文集』勁草書房、2015年所収)
第2回 ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか」(今井晋訳、同上所収)
第3回 モリス・ワイツ「美学における理論の役割」(松永伸司訳『フィルカル』Vol.1 No.2所収。もしくは訳者のnote からも購入可能)
第4回 アーサー・ダントー「うつつの夢」(佐藤一進訳『アートとは何か』人文書院、2018年、第1章)
第5回 アーサー・ダントー「芸術の終焉」(同上、附論)
※著作権等の都合により、こちらでテキストそのものを配ることはできません。ご購入いただくか、図書館で借りるなど各自でご準備ください。テキストがなくても参加は可能です。
※第5回のダントー「芸術の終焉」の訳文には誤訳が多いので、特に大きなところについては正誤表を配ります。
◆受講の流れ
1. お申し込み↓
2. 開講&受講の決定
↓
3. リアルタイムで授業に参加/アーカイブを見る/クラスルームから資料にアクセス
◦リアルタイム授業への参加URLは、受講決定時に自動送信されるメールに記載されている他、マイページ内「ダッシュボード」からもご確認いただけます。
◦資料はGoogle社が提供する学習管理アプリケーション「Googleクラスルーム」から配布いたします。クラスルームにつきましては、受講決定時のメールに「Google Classroom 情報」がございます。そちらに記載されておりますURLからクラスルームにご参加ください。
◦アーカイブはマイページ内「受講状況」からご覧いただけるほか、本ページ下部の「授業スケジュール」およびクラスルームからもご覧いただけます。
◦ディセミネでの初回受講時に送られる招待メールを承認することで、Googleカレンダーと自動で同期が可能です。是非ともお使いください。
授業予定
アーサー・ダントー「アートワールド」
第2回
ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか」
第3回
モリス・ワイツ「美学における理論の役割」
第4回
アーサー・ダントー「うつつの夢」
第5回
アーサー・ダントー「芸術の終焉」
※ 授業の進捗等により予定が変更になる場合がございます。予めご了承ください。
こんな人におすすめ
美学や芸術学、芸術理論に興味がある人
美術の批評や価値について考えてみたい人
講師情報
授業スケジュール
2023年12月25日 20:00 〜 21:30
第1回 アーサー・ダントー「アートワールド」
西村清和編『分析美学基本論文集』勁草書房、2015年、所収2024年1月29日 20:00 〜 21:30
第2回 ジョージ・ディッキー「芸術とはなにか」
2024年2月12日 20:00 〜 21:30
第3回 モリス・ワイツ「美学における理論の役割」
2024年2月26日 20:00 〜 21:30
第4回 アーサー・ダントー「うつつの夢」
2024年3月11日 20:00 〜 21:30
第5回 アーサー・ダントー「芸術の終焉」