上尾真道

精神分析・思想史


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京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、広島市立大学准教授。

フロイト、ラカンの精神分析思想を中心に、近現代の哲学・思想史・精神医療史の領域横断的な研究を行っています。

主な著作に『ラカン 真理のパトス』(人文書院、2017)、『フーコー研究』(共著、岩波書店、2021)など。翻訳に『耐え難いもの——監獄情報グループ資料集1』(Ph. アルティエール編、共訳、人文書院、2025)、『思弁的実在論入門』(G.ハーマン、共訳、人文書院、2020)など。

メッセージ

私はこれまでフロイト、ラカンの精神分析理論の読解を中心に、哲学、人文学、精神医学といった領域を横断しつつ、近代の思想性について考えてきました。改めて振り返ってみると、関心の中心には、「近代」と呼ばれる劇的な改造工事のもとで、地球人類がどんなふうに変化してきたのか、そしてその線上で、どのような未来に向かっていこうとしているのか、という気がかりがあったように思います。講座が、さまざまな立場の方々にとって、こうした問いを共有する機会になればと願っています。

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